大崎半島にまつわる歴史と謎 〜石器時代から人が来ていた?〜

更新日:2023.12.14

瑠璃の水辺 編集部

瑠璃の水辺 編集部

大崎キャンプ場から左へ海岸をずっと歩いていくと、黒い石が一面にゴロゴロと広がる風景に出くわす。石の正体は、黒曜石。
石器時代に矢じりやナイフの材料となっていたものである。
ここで注意して頂きたいのは、石器時代(2万年以上前)に大崎半島に人は住んでいないということ。長﨑県北地域に人々が暮らしていた痕跡がある洞窟が点在しているが、大崎半島はその条件に合ってないことが明らかだからである。
材料の採集場所としてここまで人々が来ていた。

黒曜石は砕くと、繊維に沿って鋭利な割れ口になる。
石器時代の人々は、狩猟した獣の肉を切る道具として使用した。 

川棚町史談会 古川恵美 著