大崎ビオトープ 生物多様性を守る環境整備 10月編

更新日:2024.11.26

瑠璃の水辺 編集部

瑠璃の水辺 編集部

みなさん、こんにちは!
瑠璃の水辺の生物・植物 専門アドバイザーの中ちゃん博士です。
”大崎ビオトープ”の環境整備活動 10月の作業報告です。

今回は秋季の植物調査と外来種駆除、クサギ等の藪の枝払いを行いました。
確認された植物の種数は72種。3月3日が42種、7月28日が47種であり全部で97種が確認されたことになります。
ただし、新たに確認された種には外来種が多く含まれています。なかなか手ごわいですね。

今回の大きな変化はイノシシの侵入です。せっかくきれいに育っていたミゾソバ(溝蕎麦)の群落が荒らされていました。
外来種はかなり減ってきました。最後に残っているのはコセンダングサやセイタカアワダチソウです。
この調子で続けられれば数年後には在来種だけの湿地になるかもしれません。
次回は11月24日(日)です。オオタチヤナギの植樹と外来種の駆除を行います。

さあ、作業開始!
イノシシのぬた場
コセンダングサ(外来種)
セイタカアワダチソウ(外来種)
チチコグサ(在来種)
アレチハナガサ(外来種)
メナモミ(在来種)
井戸のある全景
上から見る全景
除去した草はヤギに食べてもらいました

補足:大崎ビオトープとは
長崎県自然環境課の「緑といきものの賑わい事業」の助成金をいただき活動しています。
目的は絶滅危惧種のニホンアカガエルが卵を産む湿地帯を整備してその種を守ると共に、それ以外の多くの生物が豊かな自然の中で生息するための環境を作ります。