川棚大崎うじゃうじゃ干潟のトリセツ

更新日:2023.12.18

瑠璃の水辺 編集部

瑠璃の水辺 編集部

みなさん、こんにちは!
瑠璃の水辺の生物・植物 専門アドバイザーの中ちゃん博士です!
今回は、”川棚大崎うじゃうじゃ干潟のトリセツ”についてお話していきます。

大崎海水浴場の裏側(南側)に位置する干潟にはこれまで名前がありませんでした。
ここには、カブトガニやイボウミニナ、コアマモをはじめとした干潟生物がうじゃうじゃいます。

なぜかと言うと、この干潟には砂泥干潟や砂干潟、礫干潟、岩場と4つの環境があるからなのです。
砂泥干潟にはテッポウエビやオサガニ、砂干潟にはコメツキガニやツバサゴカイ、礫干潟にはユビナガホンヤドカリやヒライソガニ、岩場にはムラサキウニやイトマキヒトデなどなど多種多様な生き物が生きています。
他に珍しい生き物としてはアオウミウシ、タツノオトシゴ、ヒモハゼなどが見つかっていて、観察会のたびに新しい発見があります。

そこで、この干潟のことを「川棚大崎うじゃうじゃ干潟(仮)」と名付け、みんなで観察しながら守っていきたいなと思います。

この干潟ですが、ソーっとしておくのもよいですが、もっともっと観察してより多くの発見があればいいなと思います。

みなさんにも、ぜひこの「川棚大崎うじゃうじゃ干潟」で生き物を発見してみてください。

干潟のルール

干潟で観察を行うときに守ってほしいことがあります。

1.ごみは捨てずに持ち帰る。ゴミを見つけたらできる限り拾って持ち帰る。

2.カブトガニ、イボウミニナは採集しない。
※この2種は「長崎県未来につながる環境を守り育てる条例」で採集禁止種に指定されています。

3.生きものの採集は最小限にする。アサリ以外の生きものは食用としない。
飼育用に採集してもよいですが、飼育するときはかならず飼育の準備をしてきてください。
一度持ち帰って飼育した種は飼えなくなっても絶対に逃がさないでください。
採った場所でも駄目です。

4.緑のじゅうたんは踏まない。
※砂干潟に緑色の草が生えています。これは絶滅危惧種(長崎県絶滅危惧Ⅱ類)のコアマモです。
なるべく踏まないようにしてください。もちろん採取もしないでください。
家庭で育てるのはとても難しいです。

コアマモ