大崎ビオトープ 生物多様性を守る環境整備 12月編

更新日:2024.12.09

瑠璃の水辺 編集部

瑠璃の水辺 編集部

みなさん、こんにちは!
瑠璃の水辺の生物・植物 専門アドバイザーの中ちゃん博士です。
”大崎ビオトープ”の環境整備活動 12月の作業報告です。

今回の作業は大きく2つ。
①井戸の壁(井戸側いどそく)の撤去 
②観察足場用の石の設置
工事は地元大崎半島の事業者である篠原緑苑さんに依頼しました。

まずは井戸側の撤去です。
この井戸は非常に浅く水位は地面より少し上でした。このため、井戸側を取り除けばビオトープに自然に流れ出て、常に水面がある状態にできると考えました。
いろいろと試行錯誤しながら、取り外しに成功!

次に観察用の大きな石の設置です。
子どもたちと生き物観察をする想定で、どこに置くと観察しやすいのか?考えました。

本日の作業はここまでです。
残る作業は、看板や簡単な柵を設置し、周辺の草木を整えていきます。これを3月までに終わらせる予定です。
何より、一番楽しみなのはニホンアカガエルの産卵ですね。
2月頃の暖かい夜に産卵します。産卵時期には鳴き声も聴こえますよ。」

この土管を地面から上の部分を切断して撤去します。
土管の継ぎ目に工具を打ち込んで外しやすくします。
土管の上部が外れました。
上部の土管を撤去した状態 *落下防止のすのこを乗せました。
大きな石を重機で丁寧に置いてゆきます。
石の向こうには11月にうえたヤナギが4本あります。
どうでしょう?こんな感じでいけるかな?
山からの雨水が自然とたまる湿地帯。ここで多様な生き物が生息するのですね。自然の素晴らしさを多くの方にお伝えしたいです。

補足:大崎ビオトープとは
長崎県自然環境課の「緑といきものの賑わい事業」の助成金をいただき活動しています。
目的は絶滅危惧種のニホンアカガエルが卵を産む湿地帯を整備してその種を守ると共に、それ以外の多くの生物が豊かな自然の中で生息するための環境を作ります。